*雪




「氷の大精霊はフラノールにいるらしいよ」
精霊達と契約するためにテセアラ中を回る一同は
次に氷の大精霊、セルシウスがいるという
フラノールにむかっている最中だった。

しかし、フラノール上空ではあいにく天気が悪く
レアバードで行くには少々危険だったため
一同は、フラノールより少し離れた場所に着陸し
フラノールまで歩いていくことにした

「うわー!すげー!これが雪かぁー!つめてー!!」
「ロイド!見てみて!木が真っ白だよ!」
「もー!ロイドもコレットも騒ぎすぎだよー寒くないの?!」
イセリア組の3人は、はじめての雪らしく
寒いなか騒ぎながら雪で遊んでいた
しかし、それも寒さのため長く続かず、
大人しくなりはじめたときに、敵はやってきた


「ロイド!敵よ!油断してはいけなくてよ!」
「おぅ!寒いし体あんま動かねーけど、皆、いくぞ!!」


敵は、さすが寒いところに住んでるだけあり
ロイド達とは違い、俊敏に動き、攻撃を仕掛けてくる。
ロイドは剣を振りかざし、切りかかる
しかし、反対方向から別の敵がやってきてすぐに攻撃をされてしまう。
ジーニアスやリフィルが後ろで詠唱をしているがすぐに敵に詠唱を中断されてしまう
いつもこんな事はないのに。
寒さのせいだろうか?
いつもより少し手こずって敵を倒し終わり、一息ついたところで
また次の敵がやってきた。

「もー!しつこいんだよー」
「なんで今日は連続なんかで敵がくるんだい!」
と、皆ブツブツ文句をいいながらもまた戦いがはじまる
が、しかし、先ほどの戦いとときと同じく、
すぐに攻撃をされてしまったり、詠唱を中断されたりしてしまう。

おかしい。
しかしそんな事を考えてる暇もなく敵はロイド達を襲い続けてくる。

そのとき、ロイドに1匹の敵がおもいきり噛み付いてきた
「っ!!!」
「ロイド!!くそっ・・・イラプション!!」
ジーニアスの魔法によって噛み付いていた敵は離れたが
ロイドの腕からはけっこうな量の血が流れていた。
痛む腕を押さえて、ロイドはふたたび敵に切りかかって行った。

そしてやっとのことで敵を倒し、
皆クタクタになりながら
やっとフラノールにたどり着いたのであった。


「今日は皆疲れてるようだし、ゆっくりしましょう?
 氷の大精霊は逃げはしなくてよ」
という、リフィルの提案により、
早く行きたいロイドの提案は無視されて
一同は宿屋でとりあえず一泊することになった。


部屋は、大量に空いており、
お金もけっこうあったので、一同は1人1部屋を頼むことにした
たまには1人でリラックスすることも大切だというリーガルの提案だった。
そして食堂に集まって皆で晩御飯を楽しんだ後、
皆は各々の部屋へと戻っていった。


夜、ゼロスの部屋に扉をノックする音が響いた。


「はーい、あいてるぜー」
ドアが開いた向こうにはロイドがいた。
「んー?どぉしたハニー?こんな時間に珍しい
 どっかのかわぃーねーちゃんなら大歓迎だったんだけどなー」
と、ゼロスが相変わらずバカな事を言ってるのを無視して
ロイドは、ゼロスが寝転がっているベットに座った
「なぁ?」
「なんだよ?さっきの傷が痛むか?魔法かけてやるぜ」
と、寝転んでいたゼロスが起き上がってきて
ロイドの手をつかみ、癒しの呪文を唱え始めた。
「・・・お前、今日は全然怪我してないのな」
「おーそぉ言われてみればしてねーな」
ゼロスの体をジッと見ながらロイドは言った。
そして、今度は目を見て言った。
「どうして今日は前線で戦ってなかったんだよ」
「・・・」
「お前今日はずっと後ろで魔法ばっか唱えてただろ?」
「・・・まー今日はそんな気分だったのよ
 俺様器用だから剣も魔法も使えるしー?」
「でも!・・・でも、今日は前線苦戦してたんだから
 魔法から剣に切り替えたってよかったじゃないか」
「詠唱に必死で前線全然見えてなかったのよー
 わりぃわりぃ」
「じゃあなんで今そんなに手が震えてるんだよ」
ロイドは、自分の手を癒してくれている手を掴んで言った
そう、手が震えているのだ
寒さで震えているはずはない。
だって、この部屋は暖かいから
窓もしまってて、カーテンまでしまってるから
「・・・わりぃ」
うつむいてゼロスは言った
「・・・お、俺様寒いの苦手なのよー
 だからさー、今日は体動かなくてさー
 つい魔法唱えて固まっちまってた
 わりぃな、次から気をつけるわ
 それと・・・・もぉ、ケガすんなよ」
いつもと少し違う口調で返されたので
ロイドはうん、気をつける。次からは苦戦してたら前でてきてくれよな、と、
一言残して部屋に帰っていった。



その夜は、あまり眠れなかった。



次の日、ロイドの傷もすっかり癒え、
天候もよかったので一同はセウシウスのいる
氷の神殿へ向かうことにした


しかし、それは途中で中断される事になる




ゼロスが、倒れたのだ




別に敵からの攻撃を受けたわけでもなく
敵を切りつけたとたん、その場でうずくもってしまったのだ
仲間がかけつけると、呼吸が荒く、
剣を握り締める事ができないようで
一種の呼吸困難のようだった。
ゼロスが本調子じゃないという事で、
一同はフラノールに戻り、もう一泊することにした。


今は、呼吸も元に戻り、ゼロスはベットで寝息を立てていた。

俺がゼロスの看病するよ!
とロイドが申し出たので
皆はロイドにゼロスの看病を任せて部屋へ戻っていった


「ん・・・」
おでこには冷たいタオル。
どうやらベットに横たわってすぐに寝てしまったようだった。
ギィ・・・と音を立ててドアが開くと、ロイドが入ってきた
「ぁ、目覚ましたか?
 今日はお前倒れちゃって大変だったんだぞー」
「ぁー・・・わりぃ」
「俺が看病してやったからありがたく思えよ!」
とロイドは冗談めいてゼロスに言った
「雪が・・・」
「ん?」
「雪が苦手なんだ」
「・・・そっか」
「だから昨日も後衛にいたんだ
 わりぃな」
「・・・・・・そっか」
「俺様、もぉ大丈夫だから
 ロイド君部屋に戻っても大丈夫だぞ
 看病、ありがとうな」
「うん、分かった、何かあったらいつでもよべよ」
「ぉーぉーハニーは優しいなぁー
 でも美人のオネーちゃんのほうがいいや」
「バカ。じゃあ、おやすみな」
「おやすみーはにーvvv」



パタン・・・



ドアが閉まり、1人になると、色々思い出す
けど、他の人といると作り笑いをするのに疲れる。

今日はゾッとした
敵を切ったあと、大量の血が流れてきた
そして、足元を赤く染めた。




あのときのように




敵の目は、こちらを見ていた。





「だせぇの、俺様」
頭をかかえながらゼロスはつぶやいた。















言い訳
なんだかよく分からない話に・・・__| ̄|.._...○
解説させてもらうと
あの時雪が血で赤くなってしまったので
前線で戦ったりしてると血を見て思い出しちゃうので
トラウマってるみたいな感じです(何

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