*悪魔の囁き
「ミルハウスト?」
「なりません。陛下」
ミルハウストの態度が冷たくなったのはいつからだろう?
昔は、兄のように優しく、ズット、毎日一緒にいたのに。
今日もそうだ。何も言わずに出て行こうとするミルハウストの後を追って部屋をでると
こちらを振り向きもせずに、ミルハウストは冷たく言い放った。
「なぜです?私はあなたについていきたいのです」
「これから私が行く所は危険な所です。
陛下をそのような所に連れて行く事はできません」
「・・・昔はあなたと私はいつも一緒でした。
これからも一緒に居たいと思っているのです
危険な場所でも、ついていきたいのです」
「あなたは今姫ではなく陛下なのですよ?
カレギアを守る女王です。
女王は城で世界の秩序を守らなくてはなりません
危険な戦場と陛下は無縁なものです」
そう言い放つと、ミルハウストは城を後にした。
なぜ?私が女王というだけでミルハウストについていけないの?
昔からずっと一緒だったじゃない・・・なのに
私だって危険な場所にミルハウストを行かせたくない
ミルハウストが死ぬなら、私も死ぬ覚悟はある
私はミルハウストを愛している
なのに…ミルハウストは…
身分の違いもあるが、やはり一番の要因は種族の差…
やはり、このガジュマの体が……
「ならばその体を取り替えればいい。ヒューマの娘の体と・・・」
悪魔の囁きが聞こえた。
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