*セックス



一枚、一枚と服を脱いでいくと
残っているあの日々の傷跡。
この傷跡を見ると、昔の事を嫌でも思い出す。
もう、思い出したくないのに・・・

付き合っていると、やはりモーゼスも男だ
好きな人とセックスをしたいと言うのは
当たり前の事だろう。
セネルならまだしも、相手はモーゼス。
野生の男に、我慢という言葉は似合わない。
体の傷跡の事を受け入れてもらえたジェイに
断る理由はなかった
普通なら、男同士なんておかしい、と思うが
好きだから仕方ない、と、割り切れるようになっていた
もちろん、モーゼスのせい、いや、おかげなのだけども
それに、男同士でセックスが可能なのは知っている。
昔に、十分思い知らされた
痛いだけのあの行為。


そう、痛みに耐えるだけの行為


服を脱いで、ベットに向かう。
抱きしめられると、肌と肌が触れる感触がとても心地よかった
キスをして、強く抱きしめられて、
首筋に軽くキスされる。
そのままベットに押し倒されて、
今度は首筋を強く吸われる。
少し痛かったが、モーゼスはすぐに唇を離した。
「これでジェー坊はワレのもんじゃな!クカカ!」
肌が白いからよー目立つのー
などと言って、また印をつける。
胸の突起を触りながら、また胸に印をつけてゆく

彼がしてる事がいまいちよく分からない。


「・・・何してるんですか?モーゼスさん?」
いきなり頭の上から声がしたので、ゆっくり見上げると
冷たい目。
「・・・何って・・・印つけとるんじゃ、ワイのものって事で・・・」
少し、寒気がする。ジェイの目が、とても冷たかったから
「印・・・セックスしたいんですよね?
 じゃあ、はやくしたらいいじゃないですか?」
彼が放った冷たい言葉は、モーゼスに冷たく突き刺さった。
「・・・ワレ、セックスがどがぁなもんか知っちょらんのか?」
「セックス、ですか?知ってますよ。
 男が性欲を吐き出す行為だ。女は、痛みを耐える行為・・・とでも言いましょうか」
胸に、またトゲが刺さる。

性欲を吐き出す行為

痛みを耐える行為

何も言わずに、モーゼスは行為を続けた。
胸を触りながら、印をつける行為を
「・・・っ、モーゼスさん、何で、そんなこと・・・!
 はやくセックスを・・・」
「ワレはセックスが何か全然分かっちょらん」
「・・・ぇ」
「ワレが昔しとったんはセックスなんてもんやない
 ただのレイプじゃ」
「・・・レイ・・・プ・・・」
話を続けながら、モーゼスは行為も続けていた。
モーゼスの手は、下半身へのびていき、
萎えているそのモノをそっと舌でなぞった
「・・・っ!」
「まずは、セックスが何ちゅうもんかを教えちゃらなあかんの」
そう言うと、モーゼスはそれを口に含み
丹念に舌を転がした。
「・・・っ、ちょ、モーゼスさん・・・!
 そんな、汚い・・・!!」
返事もせずにそこをもくもくと刺激し続けた。
結果、ジェイのモノはどんどん膨れていった。
手と、口を巧みに使い、モーゼスはジェイを追い詰めていった
最初は抗議の声をあげていたジェイだったが
はじめての快楽に、抗議の声もあげられなくなっていた
ただ、口からは声が漏れる
「・・・ぁ・・・モー・・・ゼスさん・・・あっ・・・!」
こんな感覚、初めてだ。
下半身に熱がこもるのが分かる。
熱い。
そして、何かが体の奥底から湧き出す感覚。
何かが出る。
「あぁっ・・・!モ、・・ゼス、さん、、っ・・・!
 口、口、離してくださ・・・っ・・・あぁっ・・・!!」
何を言われても無視し、さらに強い刺激をあたえると
ジェイはあっけなく性を放った。
「っ・・・あ・・・ぁ・・・」
体が小さく丸まりつつ、体は少し震えていた。
ゴクリ、と言う音が、モーゼスののどから聞こえた。
「・・・ぇ」
そしてそのまま残りの精も丹念に舐める。
すべて綺麗にし終えて、ジェイの顔を見ると彼の顔は赤くなっていた
「・・・・な、なんでそんな汚いもの・・・!」
「ジェー坊のもんは何でも汚のうないっ!」
と言い、モーゼスはジェイを強く抱きしめながらベットで横になった
そして、それから何もしてこない
これからあるはずの、痛い行為が、ないのだ
不安になり、ジェイは恐る恐るモーゼスに聞いてみた
「ぁの・・・セックスは・・・?」
「もう今日は終わりじゃ」
「・・・ぇ?」
あっけなく返ってきた答え。
セックスは、終わったと彼は言うのだ
「セックスっちゅーもんは、入れて出すだけやない
 今日したことも、セックスじゃ。
 つーわけで、ワイは疲れた!寝る!」
と言うと、モーゼスはすぐに寝息を立てだした。
これが、セックス・・・
ジェイはまだ分からずにいた、
こんな気持ちい行為、セックスなはずがない。
疑問を抱きながらも、モーゼスの寝息を聞いていると
ジェイはいつのまにか眠っていた。

セックスとレイプの違いは、まだジェイには分からなかった。
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