*思い出の中の親友
アイツは、ルークじゃない。
俺の中のルークは、アイツただ1人だ。
でも、思い出の中のルークは
アイツ、アッシュだ。
決戦前。
ナタリアと話終えた後、アッシュはやってきた。
「何しに来たんだ?
わざわざこんなところまで」
「お前と、話しに来た。」
「珍しいな、お前から俺のところへ来るなんて」
「・・・謝りたくて」
「謝る・・・?」
「いなくなって、悪かった。」
時刻は、夕暮れ時。
真っ赤な夕日が、2人を照らしていた。
紅い髪が、夕日を受けてさらに紅く染まっていて
下を向いている彼の表情はよく見えないけど
彼はポツリ、ポツリと語りだした。
「後悔した。
屋敷なんて大嫌いで、外に出たくて
師匠についていきたかったんだ。
師匠が、好きだったから。
師匠の力になりたかった。
でも、アイツの考えには賛同できなかった。
その時、初めて思ったんだ。
なんで、今ココに自分はいるのかって
すべてを捨ててまで、なんで師匠についてきたのか
・・・帰りたかった。
屋敷・・・いや、父上と母上の元へ
・・・ガイ・・・お前の元へ。」
「・・・」
「レプリカの記憶を探らせてもらった。
お前にあんな過去があるなんて、思いもしなかった・・・
その時の記憶がなかったにせよ
いなくなって、悪かった。
また、ツライ思いをさせて、悪かった。」
「過ぎた事だ、もう、謝る事じゃないだろ」
「・・・そうだ、な、お前には、レプリカがいるからな
ただ、謝りたかった。それだけだ」
そう言うと、アッシュは立ち去ろうとした。
立ち去る姿を見ずに、ガイは言った。
「お前もルークみたいな事言うんじゃないよ。
レプリカレプリカ、オリジナルオリジナル・・・
さすがの俺も聞き飽きるぜ?
確かに、俺の中のルークはアイツだ。
でも、思い出の中の・・・
7年前、一緒にいたルークは、お前、、、
お前だ。ルーク。」
「・・・ありがとう、ガイ」
そう言い残すと、彼は去っていった。
しばらく、海を見ていた。
夕日がすべてを照らしている。
海も、空も、自分も。
赤く、赤く照らしていた。
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